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擬似逆行列(5)

行列Aの擬似逆行列(pseudo-inverse)A+は、Aの特異値分解(singular value decomposition)が、

AUDVT --- (1)

と書けることを利用して、

A+VD-1UT --- (2)

となります。ここで、Dが正則でない場合には注意ですね。Dが正則でないという意味は、Dの対角要素で逆数がとれないものがある、ということ。具体的には、ゼロであるか、ゼロに非常に近い場合ですね。

このような場合ですが、驚くべきことですが、逆数がとれそうにないものは、それをゼロとしてしまえばよい、ということです。D-1はそんなふうに計算すればよろしいのです。でも、そうなるとD-1などと書いてはいけないので、D+などと書きましょう。すなわち、

A+VD+UT --- (3)

でも、ゼロかほぼゼロに近い数値の逆数(つまり∞)を、ゼロにしてもよいというのは、滅多にないことですよね。この事情はなかなか奥が深いと思うのですが、これに対する説明が、例えば、"Numerical Recipes 2nd edition(1992)"、pp.61-62のあたりに載っています。なかなか面白いことが書かれてありますよ。


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プロフィール

Author:加納裕(kanouy[at]kuramae.ne.jp)
(株)スリーディー代表取締役兼CTO。
1983年東京工業大学工学部機械物理工学科卒業。
同年(株)図研入社。
1987年(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役。
1994年(株)スリーディー入社。
1996年同社取締役。
2002年同社代表取締役、現在に至る。
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私は現在(株)スリーディーの代表取締役兼CTOという地位にあります。零細企業ですが技術には自信を持っており、今後如何に当社を発展させていくかが問題でこれについて重責を担っています。当社が属する業界の技術は日進月歩で競争も世界中で行われていますので、日々の舵取りと共に中長期的ビジョンも必要という、私の能力を遥かに超えた振る舞いが要求されます。そこで日々の思いを整理するために、フォーマルではないけれども公開したいと私が思うことを書き、それに対するフィードバックを貰うことで経営の糧にしたいと思いました。これが本BLOGを始めた動機です(2006年1月)。

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