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擬似逆行列(4)

擬似逆行列(pseudo-inverse)A+は、以下で定義されます。すなわち、

行列A(m, n)に対して、ランクがmのときは、

A+AT(AAT)-1 --- (1)

ランクがnのときは、

A+=(ATA)-1AT --- (2)

Wikipedia「擬似逆行列」(日本語版)からの引用であります。

でも...式(1)(2)ともに、逆行列を計算する部分があり、そこがちょっとヤバいですよね。だって、数学的にはともかく、数値的には正則とは言えないことだってありますから。

というわけで、より安全な定式化は、特異値分解(singular value decomposition)を使うやり方でしょうね。すなわち、Aは、

AUDVT --- (3)

と特異値分解できますので、

A+VD-1UT --- (4)

と書くことができます。Dは対角行列なので、D-1は単に対角成分の逆数をとってやればいいですね。ここでの注意は、逆数がちゃんととれるかどうかをチェックすることだけなので、扱いがそれほど難しくないのです。もちろん成分がゼロだったら逆数はとれませんし、ゼロでなくともゼロに近ければこれもダメなのです。

さて、このようにチェックができたとして、もしも逆数がとれなかった場合、式(4)のA+はどのように計算するのでしょうね。


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プロフィール

Author:加納裕
(株)スリーディー代表取締役兼CTO
1983年東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
同年(株)図研入社
1987年(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年(株)スリーディー入社
1996年同社取締役
2002年同社代表取締役
2009年同社退社
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
私は現在(株)スリーディーの代表取締役兼CTOという地位にあります。零細企業ですが技術には自信を持っており、今後如何に当社を発展させていくかが問題でこれについて重責を担っています。当社が属する業界の技術は日進月歩で競争も世界中で行われていますので、日々の舵取りと共に中長期的ビジョンも必要という、私の能力を遥かに超えた振る舞いが要求されます。そこで日々の思いを整理するために、フォーマルではないけれども公開したいと私が思うことを書き、それに対するフィードバックを貰うことで経営の糧にしたいと思いました。これが本BLOGを始めた動機です(2006年1月)。
kanouy[at]kuramae.ne.jp

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