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擬似逆行列

私の立場では、さまざまな社内文書がメールに添付されてくるのですが、当然すべてに目を通せません。従って、優先度をつけるわけですが、以下の内規(=自分で勝手に決めたルール)があります。

1) Toあてで私ひとりに来たもの
2) Toあてで私を含め複数に来たもの
3) Ccあてで来たもの

1)2)は基本的には見ます。3)はアヤシイですが、ここで更に優先度を付けます。つまり、

3-a) 内容に興味のあるもの
3-b) 内容に興味のないもの

これが良いのかどうかわかりませんが、結果的にそうしている、ということですね。

それはさておき、先日、3-a)にあたるもので、某プロジェクトで使うと思われる、ベクトルからベクトルへの写像を推定する計算方法についての資料が来ました。要するに、既知のベクトルabがあったとき、abの線形関数と見なして、式(1)の行列Mを求める問題です。

aMb --- (1)

もちろん線形関係である保証はありませんので、あくまでも仮定ですね。こう考えられるといいな〜ということ。

さて、式(1)によると、これでは未知変数が多いので、通常の意味では解けません。従って、abの組をたくさん持ってきます。するとabも行列となって、

AMB --- (2)

と書けます。Mを求めたいので、

MAB-1 --- (3)

と書けるとよいのですが、Bは残念ながら正方行列とは限りませんので、式(3)は使えません。困りましたね〜

結論としては、擬似逆行列(pseudo-inverse)B+というのが式(4)で定義できて、

B+BT(BBT)-1 --- (4)

これを式(3)でB-1の代わりに代入してやると、

MAB+ --- (5)

として求められるのでした。知っていると便利ですよ(というか必須?)。でも、式(4)はどうやって導出したのでしょうね。


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プロフィール

Author:加納裕
(株)スリーディー代表取締役兼CTO
1983年東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
同年(株)図研入社
1987年(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年(株)スリーディー入社
1996年同社取締役
2002年同社代表取締役
2009年同社退社
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
私は現在(株)スリーディーの代表取締役兼CTOという地位にあります。零細企業ですが技術には自信を持っており、今後如何に当社を発展させていくかが問題でこれについて重責を担っています。当社が属する業界の技術は日進月歩で競争も世界中で行われていますので、日々の舵取りと共に中長期的ビジョンも必要という、私の能力を遥かに超えた振る舞いが要求されます。そこで日々の思いを整理するために、フォーマルではないけれども公開したいと私が思うことを書き、それに対するフィードバックを貰うことで経営の糧にしたいと思いました。これが本BLOGを始めた動機です(2006年1月)。
kanouy[at]kuramae.ne.jp

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